日頃より当社グループ事業へのご理解とともに厚いご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

ここに第25期(20263月期)の営業状況を報告し、 新たに策定した中期経営計画にもとづく事業展開を説明させていただきます。

第25期の営業状況を振り返って

 近年、宅配食市場のみならず多くの市場で、消費者の購入動向が価格重視と価値重視に分かれる「二極化」が進んでいます。当社グループ事業は、中間層よりも購買力が高めの「アッパーミドル層」をメインターゲットとしていますが、現在はその二極化の流れを受け、以前に比べてアッパー層に寄っている傾向が見られます。すなわち、客単価の上昇が客数(注文数)の減少をカバーし、売上高を押し上げている状況です。

 

 第25期(2026年3月期)は、商品内容と販売価格を見直したメニュー改定を2025年4月に実施した効果や、「銀のさら」25周年プロジェクトなどキャンペーン施策の奏功により、売上高が前期を上回りました。下期には不採算店の閉鎖を実行し、期末現在の合計店舗数・拠点数は、前期末比47店舗・19拠点純減の695店舗・352拠点となりましたが、限定的な影響にとどまりました。利益面は、仕入れ価格の上昇による圧迫が続いたものの、前述のメニュー改定に伴う生産性の向上に加え、前期に実施した店舗閉鎖とサービス終了により各種費用が適正化されたことなどから、営業利益を伸ばすことができました。また営業外収益の発生により経常利益が大きく増加しました。


 結果として連結業績は、期初予想を超える増収・増益を遂げ、売上高238億33百万円(前期比1.9%増)、営業利益8億79百万円(同12.6%増)、経常利益12億77百万円(同76.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6億99百万円(同109.8%増)となりました。これまで進めてきた不採算店舗の整理に目途をつけ、筋肉質な体質への変化とともに業績も回復に転じ、今後の再成長に向けた体制が整ったと捉えています。
 

将来の成長を見据えた事業展開

 当社グループは、今後の成長に向けた新業態開発の一つとして、店内飲食・セルフ式の蕎麦業態「最上(もがみ)製麺」の検証と育成に注力しています。2024年12月に開業した岐阜県岐阜市の1号店に続いて、2025年12月には愛知県一宮市に2号店をオープンし、どちらも好調に推移しています。看板商品「冷やしたぬき」が人気を呼び、その発祥地である岐阜だけでなく、一宮でも客数・売上を大きく伸ばしていることに自信を深めており、ロードサイドとフードコートを中心に全国展開も視野に入れ、出店エリアを拡げたいと考えています。


 もう一つ新たな事業展開として、「銀のさら」の商品開発ノウハウを詰め込んだ冷凍寿司の販売を国内外で開始します。味のクオリティが高く低コストで提供できる当社が開発した冷凍寿司は、高い成長性と収益性が見込めます。昨年をもって検証を終え、2026年以降で正式な販売開始を目指しております。これからも食卓へ笑顔を届ける飲食サービスとして、国内外でのさらなる寿司文化発展のためさまざまな取り組みを行い、将来の柱を育てていきます。

 

 一方、既存事業における成長戦略では、直営店舗のテイクアウト併設化を進めています。従来のデリバリー専門モデルを転換し、お客様の直接受け取りに対応できる店舗設計・運営へ進化させるもので、現在までに直営227店舗・93拠点のうち約5割にテイクアウトを併設しています。今後は、より本格的な販売体制の整備に注力し、メニューデザインや店舗デザインなど「見せ方」の部分、またお客様の利便性を意識した改善を進めてまいります。
 

 

株主の皆様におかれましては、私たちが実現していく豊かな未来にご期待いただき、長期的なご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 江見朗